【2023最新】美容師の教育「Z世代の特徴」

美容室の経営層の約8割が50代以上と高齢化しているのをご存知でしょうか。

経営者の年齢
Z世代 美容師

厚生労働省生活衛生関係営業経営実態について

新入社員との年齢差がおよそ30歳。世代間のギャップはかなりあると思います。
ですが実際に昔と同じような教育や制度でイノベーションが起きている職場は多くないように思えます。
「経営層の皆さん、本当に今の教育で合っていますか?」
自分達が30年前の常識を押し付けられたらどう感じますか?
少なからず違和感があり独立をしたのではないでしょうか?

おそらく「自分は大丈夫」と思っているのではないでしょうか。そのままでは知らない間に人が辞め、原因が分からないから改善も難しいかもしれません。
それではサロンは成長しません。
なので一度「今の世代」について知る機会を増やしましょう。
自身のサロンの次世代を担う人材を育てるためには自分が変わっていくしかありません。

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これを見ればZ世代との付き合い方が変わるよ!

Z世代とは?

Z世代 美容師

定義は1995年〜2010年までに生まれた世代でガラケーよりもスマホが身近にありインターネットとSNSにネイティブな世代です。「ソーシャルネイティブ」。
ちなみにそれ以前はY世代「デジタルネイティブ」、X世代「デジタルイミグラント」と言われ経営層はこのあたりの世代が多いのではないでしょうか。

Z世代の特徴

Z世代 美容師

『多様性を受け入れる』
Z世代は多様性の受け入れが得意というかナチュラルに受け入れます。自身と違う価値観を否定や拒絶することが少なくうまく付き合えます。
ただし、自分とは別の価値観を強要されるのは嫌がる傾向があります。

『やりがいを大切にする』
いくら高収入でもやりがいがなければやりません。お金を追う方はそれまでの世代に比べて少ないようです。
ただ結果が伴わない「やりがい詐欺」のような言いくるめは通じません。

『プロセスよりも実力重視』
Z世代は成果に着目します。プロセスの内容はともあれ実力があれば正義と考えるようです。そのため結果にシビアです。
「現実主義」でもあります。

『自己成長を望む』
少子高齢化で退職金や年金のみで生活できるとは思っていません。そのため自己成長が必要と考える方が多くいます。
好景気を経験していないので自身で生き残ろうとする力があります。そうしないと将来生活できないという考えがネイティブです。そのため仕事以外の時間の価値観も違います。

『所有欲が少ない』
モノが溢れている時代に育っている為、所有することへの価値を感じません。「買う」ことよりも「サブスク」が主流。

『マルチタスク』
複数の作業を同時並行に行なっていくマルチタスクを好みます。1つの業務に注力するのではなく、複数の業務を同時に行い効率化を求めます。
一つの仕事にこだわるより複数の仕事を持つことにも違和感がありません。

Z世代の美容師

Z世代

『個人的なビジュアル中心の発信が当たり前』
紙媒体よりSNSで育っているため、個人的な発信力が前世代よりも得意です。
SNSの使い方もコミュニティーの利用より、自身が発信する力に長けています。

『既存のやり方に囚われない』
インターネットで調べることが当たり前なので、様々な正解を知っています。
前述したようにZ世代は結果に対してシビアです。生き方ややり方は様々でも良いという考え方を持っています。
「昔のやりかた」を押し付けるのは危険です。

『垣根がない繋がり』
自分のいるサロンが正義とはならず、SNSを通じて同世代の様々な環境、待遇を比較しています。
より良い環境に移動するか、自分達で作ろうとします。

『セルフプロデュースができる』
自分が光る分野を自分で理解し、「特化型」「独自性」を作りSNSなどでセルフプロデュースしていきます。
前時代のようにマルチにこなして控えめが美徳な時代とは大きく変わりました。エリアなども関係なく発信の力で解決する力を持っています。特にこの分野は前時代の方は苦手な方が多いので、苦手なままにしておくと相手にされなくなります。

『お客様目線が上手』
紙媒体の頃は美容師の一方的な発信が常でしたが、SNSによってお客様がどう思っているか、ビジュアル的に何が好まれるのかを常に意識してモノづくりしています。ですので一人一人に合わせたスタイル作りへの意識が前時代とは違います。

Z世代が会社に求めること

Z世代 美容師

『ワークライフバランス』
仕事とプライベートのバランスがとりやすい環境を探している。定時で帰れて自分のプライベートが確保できる職場を好みます。たとえ残業代が出たとしても会社に全てを捧げたくはありません。

『社会貢献』
環境問題や社会貢献に意識が高い世代です。自分が身を置く環境が世間に誇れる活動をしていると支持を集めやすい。

『助け合いの精神』
人を蹴落としてでも出世したいとは考えません。スタッフ同士で協力して成果を出していきたいと考えています。なのでサロンないの風土として助け合いの精神がある事も大切な要素です。

Z世代とのコミュニケーション

美容師 コミュニケーション

『傾聴を意識する』
世代の特徴として「自分の考え」を大切にします。ですので「新人」「未経験」といった属性ではなく、一個人として話を聞くようにしましょう。
また、考えが違ったとしても発言や意見を否定せず、一つの考えとして受け止め「どうしてそう思うのか」「根拠は何か」などのコミュニケーションを意識しましょう。
一方的なコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションを大切にしてください。

『価値観の尊重』
個人ごとに異なる価値観がある事を認め、尊重した上でコミュニケーションをとりましょう。
話を聞かずに一方的なコミュニケーションや意思決定をすると自分の価値観を否定されたと認識し、信頼関係を構築するのが難しくなります。

『目的や背景の共有』
Z世代はなんでもすぐに調べられる環境に身を置いてきました。なので目的や背景を重視する傾向にあります。指示を出す際にどのような意味や役割があるかをきちんと共有しましょう。それにより自らが作業に意味を見出し、やりがいや自己実現に繋がります。

『オープンなコミュニケーションの場』
SNSに慣れている世代なので、自身の意見を発信できる環境を好みます。気軽に意見交換ができる場所を作ることで新しいアイディアも生まれてくるでしょう。

『感謝や賞賛を言葉にしましょう』
良いところや成果に対しては積極的に言葉にして伝えましょう。
SNSに慣れている世代のため「いいね」「コメント」に慣れ親しんでいます。そのため承認欲求が強めである傾向があり言葉にして誉められることがモチベーションになる傾向があります。お互いに承認し合える場を作ることでポジティブなお店づくりができるでしょう。

最後に

これらの内容を普段から全て意識し早急に改善するのは難しいかもしれませんがサロンを運営していくために必要であると同時に接客にも必要な要素と考えます。今の世代の考え方が分からないというのは、スタッフだけでなくお客様の考えも分からなくなっていくということです。初めは考えながらでも意識していれば自然にできるようになります。これらをまずは抑えて円滑なコミュニケーションを心がけましょう。人を理解することがサロン繁栄には肝になります。

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どの世代も基本は似ているかもしれませんね。相手を受け入れることが大切です!

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