AIに美容師の仕事は奪われないのか？
最近驚くほどのスピードで進化を続けるAI（人工知能）
それによりたくさんの仕事がなくなったり変化すると言われています。手に職系の仕事、職人業は急にはなくならないと思っている方も多いですが、果たしてそうでしょうか。
美容師もその職人業の一つ。「髪を切る」という行為自体はしばらく変わらないと思いますが、美容師の仕事の大切なところはそれだけではありません。カウンセリングや提案などコミュニケーションに関わる大切な要素はAIで済んでしまうかもしれません。
そうなると単純に「髪を切る人」になってしまい他の美容師と差をつけるのが難しくなってしまうでしょう。
気づいた時にはいつもと同じはずが、周りから見た自分はロボットのような仕事になっているかもしれません。
ただ心配ばかりでもありません。当然活かしていく方法もあります。
美容師の仕事の中でも「取って代わられる仕事」と「取って代わられない仕事」があり、それらを上手く使いAI（人工知能）と共存していく事でより良い美容師生活になるでしょう。
【AIとの共存①】便利になる仕事
具体的にどんなふうにAIを利用できるでしょう。
ざっと並べてみます。
- レジデータと連携し目標に対しての必要な改善、方法の考案
- 予約の自動化。WEBとリンクしての適切な空き枠数の処理
- カルテのデジタル化に付随した細かい顧客データ、提案、パーソナル診断等それらのビジュアル化
- 前回の施術内容から来店周期を分析し、適切なDMのオート化
- 店販商品の年間分析、それに合わせた発注
などなど挙げ始めるとたくさん利用の仕方はあり時代と共にこれ以上にもなるし、これらくらいは簡単に使いこなす世代が出てくるでしょう。今後の求人にも関わってくるかもしれません。AIの使い方で店内での教育も大きく変化していくかもしれません。ぜひ少しだけでも触れてみてください。
【AIとの共存②】お客様の変化
美容師側も便利になりますが当然お客様側も便利になります。特に美容師側にも影響があるのは【カウンセリングが不要】になるという事です。
流行りのスタイルからパーソナルな診断、今までの履歴なども個人が管理しおすすめなスタイルなどをAIが診断してくれるようになるでしょう。すでにそういったアプリもリリースされています。
これらが意味することはお客様が便利になるのはもちろんですが、美容師にとってはピンチにもなりチャンスにもなります。そういったものが利用されていることは知っておくと良いでしょう。
【AIとの共存③】技術は人工知能に取って代わられないのか？
カットなどの直接手で行っている技術は、人間の手がこの先も必要とされるでしょう。
なぜなら、美容師の皆さんならお分かりと思いますがハサミなどの刃物の取り扱いが非常に繊細です。お客様はずっと同じ姿勢を保つのも困難ですしその瞬間瞬間にロボットが姿勢を理解し瞬時に合わせて動くことが非常に高度な技術が必要だからです。
もし技術的には可能でもコストがかかり過ぎるためすぐに導入されることはないと言えます。安全面の法整備などもあるので日本ではしばらく先になりそうです。
ただロボットが人の髪を切る技術を研究している事例は実際にあります。
2年前の動画なのでここからどれくらい進化しているか気になります。
AIが既に活躍している例
既に開発が進み実用化されていて、サロンにも導入可能、またはこれから導入可能になるであろうAIによるサービスを紹介します。
AIによる実用できるサービス【①受付業務】
回転寿司チェーンを利用する方は目にしたことがあると思いますが、お出迎え、受付から席の誘導までロボットやAIがサービスしてくれます。このようにサービス業の世界では既に導入されておりお客様もロボットに慣れています。ですので、美容室での導入のハードルも下がってきているでしょう。
AIによる実用できるサービス【②予約管理】
現在の美容業界はWEB予約が主流となっていますが、電話での予約や問い合わせなどもまだまだありますよね。その度に手を止めたり周りを見渡したりなど、美容室ではあるあるの光景です。
ですが、既に予約電話のやりとりをすべてAI（人工知能）が行ってくれる技術が開発されています。
予約のミスもなくなり、現場での仕事がスムーズになることでしょう。1人サロンなどでは特に重宝しそうですね。
AIによる実用できるサービス【③顧客管理】
既に導入されているサロンもありますが、顧客に最適なタイミングでDMなどを送信してくれるサービスです。AI（人工知能）が顧客情報を分析し学習、お客様の生活リズムまで考慮し自動で行ってくれます。これは複数人のスタッフを抱えるサロンなどは特に嬉しいサービスなのではないかと思います。スタッフに送らせるとタイミングや内容の全てを管理できないですもんね。
まとめ
美容師の仕事をベースに関わりがありそうなAIの紹介をしました。
紹介したサービス系以外にも、材料の管理から発注まで一連でできるような業務管理の面でも関わりは深くなっていくでしょう。
このように、ちょっと考えても業務の効率化や集客、お客様のアフターケアまでAIは進化しながら関わっていくことになります。導入しないとしてもどういったサービスが世間では常識になっているのか、他業種のサービスを自身で利用される際にも意識しながら生活するのとしないのでは提供するサービスにも差が出てきます。
私は共存して未来の変化を楽しんでいこうと思います。今回の記事が皆さんの働き方の役に立てればと思います。
