ちゃんと知ってますか?サロンの生存率。あなたは生き抜けますか?

はじめに

こんにちは、シノザキです。

美容師としてもうだいぶ長くなりました。

僕が長く美容業界にいるなかで、

「あのお店もうないの?!」というのを

何度も見てきたので、

実際業界内の競争はどうなのか調べてみました。

見えてきたのは、美容業界は今も競争が激しく、

今まで通りの独立では

サロンを長く続けるのは難しいと感じました。

この記事では美容室を含むサロンの生存率は

いったいどのくらいなのか?

統計データからみたサロンの生存率と、

どうして長く続かないのか、

そして、生き残っているのはどういうお店なのか

を書いていきます。

美容室の生存率

全国の美容室の数

2019年10月末に

厚生労働省から発表されたデータによると、

全国で25万店を超える美容室があること

が分かりました。

前年と比べても3,500店以上増えていて、

今は統計上過去最高の店舗数になっています。

一方で美容師の数はどうでしょうか?

求人厳しいし、少子化だから減っているのでは

と思いきや、なんと美容師の数も2%増加

こちらも過去最高の53万3,000人を超えています

業界内で年々減少傾向にあるのは理容室。

1787軒減の11万7266軒(前年度比1.5%減)と

データには出ていました。

平成元年から30年以上美容室は

ずっと増え続けています。

美容室の廃業率は?

美容室だけでなく、エステやネイルを含んだ

全体を「サロン」としてまとめた場合の生存率は

なんと、

新しくできたサロンの50~60%は、1年以内に閉店してしまう

と言われています。

これはけっこう辛い現状ですが、

業界にいるとよく聞く話ですよね。

この先は知ってる人が

ちょっと減るかも知れませんが

最初の1年を頑張って乗り切ったとしても、

3年以内には90%

10年以内には95%

が潰れています。

簡単に言うと、100店舗オープンしたら

10年後に95店舗はもう潰れているんです。

これはサロンというくくりではなく

美容室単体で見てもこの数字はさほど

変わりません。

この事からもいかに生き残りの

厳しい業界だということがわかります。

何十年も続くお店はあるの?

1年はやっと乗り越えました

なんとか頑張りながらみなさんは

次の3年、5年、10年とお店を続けるでしょう。

頑張って、頑張ってやっとここまでくれば

安泰かと思いきや、、

実はそうではないのです。。。

実は20年以上続くサロンは、

全体の0.3%程度だと言われています。

これは、 1,000店舗あったら、3店舗しか生き残れないという希少な確率です。

先程の数字にあてはめると

1年で3,000店舗以上の美容室が生まれます

20年後も続いているのは

その中の10店舗に満たない

という計算になります。

このペースで美容室が増え続ければ、

さらに競争は激化し、

長く安定して経営を続けることが

目に見えて困難になるでしょう。

なぜ美容室は生存率が低いのか

小規模サロンが多く小さいと体力が少ない

チェーン店以外の完全に個人で経営している

美容室は小規模といえます。

小さめの箱に椅子が数台、

美容師も数人というお店が多いケースです。

規模が小さければ、

当然光熱費や人件費は安くなりますが、

1日に対応できる客数も少なくなります。

通常通りのメニュー、時間単価設定のみでは

パーマやカラーなどで単価を上げても

安定的な利益はありません。

むしろだいたいのお店は

値下げ競争に巻き込まれるでしょう。

では仮に

「安くても集客がよければそれでいいじゃん」

と考えても人が集まりやすい場所は

必然的に家賃が高くなるので、

「低単価×高固定費」になります。

更にはHPBの料金までかかり

集客が思った通りにいかない場合数ヶ月で

運転資金は底をつくでしょう。

仮にお客様が順調に来ても、

来てるうちは良いですが、

ほんの少しでも滞ると経営に大きな打撃を与えます。

前にも触れた美容師、美容室数のなかの1店舗が

果たしてどこまで集客をかけれるのか。です。

その競争のなか

お客様がサロンに溜まるまでに

お店がもつ保証はありますか?という事です。

お客様の取り合い

まずは参考までに単純計算したおおよその

お客様数を載せます。

75,000,000÷250,000=300

これは

15歳〜64歳までの人口が75,000,000人

美容室数が250,000店

なので、1店舗あたり300人しかお客様が来ません。

この数字を奪い合う形になります。

そこで本題です。

お客様が美容室を選ぶ条件は多々ありますが、

そのなかのひとつに

行きやすさ、通いやすさがあります。

どれだけ良い美容室でも

行きづらいと選ばれにくいもの。

昔よりはネット予約の普及もあり、

2階や地下の美容室も少しは集客しやすく

なりましたが

オープンしてしまうと変えられない要素

なだけにお客様が来やすい場所を

なるべくなら狙いたいですね。

そうなると、駅の近くやオフィス街の中など、

ある程度便利な土地に

美容室を構えたいオーナーが増えるのは

当然のことです。

なので当然競争率も高くなります。

チェーン店などで知名度、ブランドがあるお店、

有名な美容師がオーナーを務めるお店

売りがはっきりしているお店ができれば、

どうしたってそちらに

お客様が引っ張られてしまうでしょう。

それ以外にも、初めは競合も少なく

順調に成長していました。

ある日急に自分のお店より大きくて綺麗

スタッフも多く安くて予約枠もたっぷりな

お店ができるなんて事もあり得ます。

様々な形のたくさんの美容室ができたとして、

地域にお客様となる人が

突然増えるわけではないので、

地域のお店同士でお客様を取り合う結果になり

価格競争→利益が上がらない経営

になっていきます。

スタッフが集まりにくい

まず、あなたが美容師になりたての頃、

就職しようとした時に小さな個人店を探しましたか?

探してた人もいるとは思いますが、

あれだけの美容室のなかから、小さな個人店が

選ばれるのはほとんど奇跡です。

それに、もし仮に前にあげた集客や売上の問題を

クリアしていて、その次にあるのは、

あなたのサロンを継いでくれる人

の問題になります。

独立する人なら「いつかはハサミを置いて、、」

と考える人も少なくないでしょう。

その為に独立する人もいますね。

いつまでも体が動く訳ではないですし、

お店を増やして、老後は悠々自適に、

そう思ってる人も多いと思います。

果たしてそれがうまくいくでしょうか?

あなた自身もどこかのサロンから独立した訳です

その時「このお店を継いで、、」と思いましたか?

個人店でやるにはそれなりの魅力やシステムを

作らない限りこの問題をクリアするのはなかなか

大変な課題と思います。

跡継ぎ以外でも、実際にあるケースでは

売上もあり、技術もしっかりしているだから10年

は突破した。

けど、人を辞めさせてしまっが故に

求人が回らなくなり、人さえいれば続いたのに

倒産。

これもリアルに多いケースです。

売上、集客、求人、個人店では問題一つ一つが全て致命傷になり得てしまうのが現状です。

まとめ 生き残る美容室とは

では、実際に生き残る美容室とはどんなお店なのでしょうか。

それは、

不変的なブランディング

です。

私が美容師として生きてきたなかで、

沢山の独立者や繁盛店を見てきました。

ですが、今も成長しているお店、

残っているお店はほんの一握りです。

有名店のようなサロンも3店舗ほどまで展開し

その後は1店舗まで縮小。

更には他者に買い取ってもらうまでになる

オーナーさんもみてきました。

どのお店も有名店としてのブランディングは

していましたし、オーナー自身もテレビ出演も

あるような凄腕の方です。

なぜそのような方でもお店が小さく、

または潰れてしまうのでしょうか。

それは、カリスマは次から次へと生まれるからです。

時代の変化と共にその時代毎に

注目される美容師、美容室もどんどん変わります。

今はSNSも普及し情報も早いので魅力ある人は

どんどん生まれます。

厳しい言い方をすると、

【お客様からしたら、自分を担当するのは

あなたじゃなくてもいいんです。】

でも美容師は人が人に技術を売る仕事。

どう教育しても、人がそこに関わります。

ではどうするのか。

それは

そこでしか手に入らないもの

を売るしかありません。

「そこに行けばこれが手に入る」

というのを明確にし、それを徹底する事です。

「iPhoneが欲しいなと思ったら、Apple Storeに行く。」

みたいな事です。

実際iPhoneは他にも買える場所はありますが、

iPhone買うならやっぱりApple Storeが

1番いいよなー。と思ってもらう事です。

美容室ではどうするのか。

人の魅力は移り変わるし、スタイルも流行りがある

そして、スタッフによって技術や接客に差があり

スタッフを商品とした場合、商品管理が一律には

しにくいですよね。

ですので、しっかりとした商品管理システムを作り、

教育をし、お店としてのブランディングを確立

しお店に魅力をつくる事が必要です。

イメージが明確化すれば

お客様も選びやすくなります。

求人に対しても、

AppleStoreで働くのか、携帯ショップで働くか

を考えた時に、Apple Storeのほうが

こんな働き方なのかな?

周りからこういう風に見られるかな?

と想像がつきませんか?

売ってる物はほぼ同じなのにです。

厳密には売ってるものはスマホだけでなく、

そこに徹底されたブランディングがあるからです。

もし独立をお考えでしたら、

自社の魅力やブランディング、何が強みかを

もう一度考えてみませんか?

それがあれば、美容業界の厳しい競争の中でも

きっと生き残れる事でしょう。

告知

私自身がずーっと美容業界で悩んできたこういった悩みや、仕組みやお店のシステム作りなど

こちらで詳しくお話ししております。

実績としては新規再来90%代を出しております。

ぜひこの機会に一度学んでみるのも

いかがでしょうか?

通常¥3000の独立セミナーが、現在ワンコイン¥500でご参加可能です→美容師独立講習Class1

関連記事

TOP