美容師さんが雇われではなくリスクを背負って独立し経営者になる事で気になる年収事情はどのように変わっていくのでしょうか？？
ここでは3つの独立パターンに合った 失敗しない為の年収設定をご紹介していきます。
- パターン①：一人独立美容師 (職人型ビジネス)
- パターン②：夫婦サロンでの独立美容師 (家業型ビジネス)
- パターン③：オーナーでの独立美容師 (スタッフ雇用型ビジネス)
詳しくは過去ブログをご覧ください↓
独立美容師必見！！3つの独立パターンとは？
失敗しない年収設定①【一人独立美容師の場合】
一人独立の美容師の場合、大前提として美容師としてのキャリア、実績が備わっていると仮定するので固定費を低く抑えれば失敗の少ない形態です。
大事な事は 固定費を低く抑え、単価を上げ、再来率を上げる事。
実績があり、なおかつ美容師としてのパフォーマンスに集中できるマンツーマンサロンであれば再来率は維持できるので(仮定)
独立の時の物件選びと単価設定さえ誤らなければ
仮に月100万の売り上げを上げたとして、
(ざっくりと)月50万のお給料を取ることは十分可能です
そうなると月50万＝年収600万となりますが、マンツーマンサロンとして店を運営していく上で抑えなければいけないポイントが2つあります。
- 美容師本人の健康リスク
- 美容室の店舗の老朽化
この二つのリスクは常に付き纏うので、そうなったタイミングで資金を捻出できるよう予め資金をプールしておく必要があります。
なので年収でいうと、しっかり事業計画を建てた上で独立をすれば、年収600万は十分狙える独立パターンですが、それでも 2つのリスクの事を全く考えずに生活レベルを上げてしまうと失敗してしまいます。
マンツーマンサロンで独立をした場合の年収は、しっかりとした事業計画の元
固定費を抑え、高単価、高再来が実現できれば 年収600万は割と早い段階で狙えると思います。
ただ常につきまとう2つのリスクを考え資金のやりくりをしていく必要があり、それができなければ独立して 失敗してしまうリスクがある
と言えるかと思います。
失敗しない年収設定②
【夫婦サロンでの独立美容師になる場合】
夫婦サロンでの独立パターンもマンツーマンサロンでの独立パターンとほぼ同じ形態です。
大事な事は 固定費を低く抑え、単価を上げ、再来率を上げる事。
夫婦サロンの場合、単純にスタイリストがマンツーマンサロンよりも1人多いのでご夫婦で 仮に売り上げ160万を上げたと仮定すると月収110～120万ほどは120万ほどは狙えるビジネスモデルかと思います。
この独立パターンの場合、マンツーマンサロンと比べて2人いるので、健康リスクは軽減できますが、店の老朽化はもちろん頭に入れておく必要があります。
また、それにプラスしてのリスクとしては
離婚のリスク
これが発生します。。
どんなに仲のいいご夫婦だとしても職場も同じ、家庭も同じ、
となると距離感が近すぎてしまうので、色々な一面が見えてきてしまいます。
家庭が壊れたら元も子もないですからね。。
そのあたりのリスクとしっかり向き合い、ともに乗り越えていけるようであれば一番盤石な独立パターンかと思います。
ご夫婦サロンでは割と早い段階で世帯年収1000万を狙えるかと思います。
失敗しない年収設定③
【オーナー（スタッフ雇用型）として独立美容師になる場合】
この独立パターンは上の2つの独立パターンよりも初期段階においては圧倒的に年収が低くなります
スタッフを雇用する以上、スタッフの長期雇用を実現できるかどうか？
ここが美容室における成功するか失敗するかの分かれ目となります。
スタッフの長期雇用を実現する為にも 労働環境整備は必須で
労働環境整備をする為には 店舗展開が必須となります。
そのサイクルがある程度回るまでに経営者であるあなたの年収を上げてしまうと失敗してしまいます
じゃあ具体的にどうすればいいの？て事ですが、
あくまで一つの目安となる数字なのですが、美容室経営者の年収(役員報酬)は年商の5%が目安となります。
- 年商1億で年収500万
- 年商2億で年収1千万
- 年商4億で年収2千万
これくらいの年収(役員報酬)設定にしておく事で、スタッフの労働環境整備や展開への投資に資金を回す事が可能となります。
逆に言えば、美容室経営において経営者が年商の5％以上とってしまうと
スタッフの労働環境整備や展開への投資に資金を回す事が出来なくなってしまうので、
結果的にスタッフの長期雇用も実現できず、店舗展開もできない、、
要は 長期繁栄できずあなたの独立は失敗となります。
美容師としての腕や実績、求心力があれば最短で年収1千万を狙う事はもちろん可能ですが、 それでは先が無いわけです。。
そうは言ってもリスクを背負い独立したのであればまずは年収1千万は欲しいところ。。
年収1千万取るには年商2億必要。
年商2億ってどれくらいの規模？
てとこですが、セット面６面くらい20坪ほどの小規模サロンを5?6店舗ほど出店し、
全ての店舗の売り上げが300万を超えるような状況まで展開できれば年商2億はいくでしょう。
そうなればあなたは堂々と年収1千万を取って大丈夫です
さらに言うと、ここでの年収1千万は夫婦サロンでの年収1千万とは訳が違います。
何が違うかというと、あなたには年収1千万にプラスして
仲間と時間が手に入っている
これがオーナー美容師、すなわちスタッフ雇用型ビジネスの独立の最大のメリットですね。
もちろん 責任はかなり大きくなっていますが、一人独立美容師やご夫婦サロンで独立美容師になるときのリスクである健康リスクも軽減できているわけです。(自分が現場にいなくても組織が回っていれば売り上げはキープできる)
ただその分 時間はかかるという事。
まとめると、 スタッフ雇用の独立の失敗しない年収は年商5%に設定すべきで
言い換えれば年商が上がれば上がるほどあなたの年収も上がり続けるという事。
それにプラスして仲間と時間も手に入るわけだが、一人独立美容師やご夫婦サロンでの独立美容師に比べると長期の時間軸で年収を上げていく必要がある。
という事です
まとめ
独立して経営者になると年収はいくらくらいになるの？
という質問に対しては
- 独立のパターンによって年収は変わる
- 独立のパターンによって、目標年収の達成時期は異なる
- あくまで失敗しない為の年収設定にする必要がある
となります。
独立を志しているそこのあなた、 独立美容師の失敗しない年収設定、ぜひ参考になさってください。
追伸
きちんとした軸がないと安定経費バランスが崩れて美容室経営は成り立ちません
年収もそうですが独立美容師が失敗しない為の必須ノウハウ、 美容室経営の安定経費バランスを学びたい方はぜひセミナーまでお越しくださいませ。
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経営を学ぶ目的は 失敗しない為である。
