【年収を上げるのは素晴らしい!】異なる4名のオーナーさんの実例を参考にご紹介!独立した美容師の年収はいくら?

美容師が独立すると年収はいくらになるのか?

独立を視野に入れている美容師さんは気になるところですよね。

今回は4人の独立オーナーさんの実例をご紹介致します

ぜひご参考になさってください。

独立した美容師の年収実例1
「3年前に顧客ゼロ、都内一等地で独立したKさん」

美容師kさんの独立理由

Kさんは元々都内23区の高級住宅地が地元なので、就職した美容室も都内の美容室でした。

Kさんが勤めていた美容室はショッピングモール内に展開している大手といってもいい規模の美容室でしたが、

  • 大手ならでは時代の変化に対応しない美容室の経営方針
  • 年功序列の為先輩達が組織に寄りかかっており向上心がない
  • 上が詰まっているので、下の子の活躍する場がない
  • 立地はよくサロンも広いがスタッフの離職が相次ぎ赤字が続いている

このような理由から、
『ここにいても先はない』
と感じ、独立を決意しました。

ただKさんは独立を決意してから実際に独立するまで3〜4年ほど経っているので、行動派というよりも慎重派、思考派タイプの美容室経営者さんです。

美容師kさんが独立してから黒字化するまでの期間

経営において、黒字と赤字の境目の事を損益分岐点と呼びますが、独立後その損益分岐点をいかに最短で越せるかが重要なポイントとなります。

Kさんは長期的視野で見た求人メリットから、元々働いていた美容室よりも更に都心部にて出店をしたので、顧客はほぼゼロの状態でスタートしました。

都心部なので家賃は高いのですが、そのタイミングで元々の美容室の後輩が二人一緒にやりたいと申し出があったので

顧客ゼロでスタッフ3人スタートという過酷な条件で独立しました

独立当初は家賃が高く人件費も高い、更に顧客の売り上げが望めない状況でしたが

独立準備期間をしっかり経て独立したので
新規集客ノウハウと、集客したお客様の再来を獲得するノウハウがあった為赤字は半年ほど続きましたが、半年後には無事黒字化に成功しています。

美容師kさんの独立してから現在の年収

Kさんはそもそも最短で年収を上げる事は考えていなかった為、独立初期は赤字続きなのでむしろ雇われ美容師時代のほうが年収は高いほどでした。

そんなKさんが独立して3年経った今の年収は
420万です。

この年収を聞くと皆さん低いと感じるかと思いますが
Kさんの独立した美容室は、現在その規模で抱えられるスタッフ数の上限をクリアし、2店舗目出店の準備に入っています。

Kさんの中では3店舗出店し、全ての店舗がフルマックスの売り上げに達した
タイミングでご自身の年収を1000万にする、という目標なので、
今の420万という年収に対しては想定内だと考えておられるようです。

独立した美容師の年収実例2
「顧客売上150万、都内で独立したMさん」

美容師Mさんの独立理由

Mさんは地方出身で専門学校時代から都内で一人暮らしをしていました。

都内の美容室に10年勤務していましたが、美容専門学校の同級生と一緒に都内で独立する事を目標としてやってきたので
お互いのタイミングに合わせて独立を果たしました。

美容師Mさんが独立してから黒字化までの期間

Mさんは勤務していたサロンで150万ほどの指名売り上げを元々キープしており、なおかつ独立する場所は以前の勤務先から一駅という好条件でした。

また、共同経営の相棒はフリーランス美容師として150万ほどの平均売り上げを持っていたので、顧客売り上げの移動がそこまで難しくなかった要因もあり
独立初月から黒字化に成功しています。

美容師Mさんの独立してから現在の年収

Mさんは独立してまだ1年ほどですが、Mさんの現在の年収は500万です。

顧客ゼロで独立したKさんは独立して3年経過して年収が420万なので、それに比べると年収が高いように感じるかと思います。

ただMさんはまだスタッフ数4人なので、独立したお店で抱えられるスタッフ人数の上限には達していません。

スタッフを増員していくにあたり、オーナー自身の年収を上げ過ぎてしまうと店舗展開の道が遅くなってしまうリスクもあるので
*リスクの少ない年収設定についてはこちらから→独立美容師の失敗しない年収設定とは?独立パターン別に解説

今の年収を1店舗の段階でキープするには生産性を常に高くし続けなければならず、
経営者としての仕事もそうですが、美容師として現場で個人売り上げを落とさないようにもしなければなりません。

おそらく、オーナー業務、事務仕事、現場での美容師業務と、毎日とても忙しい状態が予想されます。

ちなみにMさんは独立セミナーにご参加くださいました、興味のある方はこちらから→美容師独立講習Class1

独立した美容師の年収実例3
「顧客売上50万、都内下町で独立したJさん」

美容師Jさんの独立理由

Jさんは美容学校時代まで地元にいましたが、美容室に就職するタイミングで上京してきました。

Jさんは大手サロン、個人サロン含め4店舗ほど勤務してきましたが、最終的には組織の中でもトップ3に入るほどの高い売り上げをキープしていた『the!美容師』です。

元々独立する事が夢だったのと、勤めていた美容室の社風、方向性にズレを感じ独立を決意しました。

美容師Jさんが独立してから黒字化までの期間

Tさんは雇われ時代に指名売り上げ150万ほどキープしていましたが、少し離れた駅で独立したのと、
勤めていた美容室よりも単価の高いコンセプトで出店したこともあり、顧客売り上げは独立当初40万程でした。

高単価サロンなのでご新規様の数が圧倒的に多いわけではないですが、

  • 元々美容師としての能力がずば抜けて高い
  • コンセプトがしっかりしているので、キャリアの浅いスタッフやブランクのあるスタッフでも再来させやすい
  • 都内だけど下町に出店したので、人口が多くお店のコンセプトも地域にマッチした

これらの理由から独立してから3ヶ月ほどで黒字化に成功しました。

Jさんは独立時は一人で黒字化し、その後スタッフを増員していきました。

*ある程度の年収は実は独立前からほぼ決まります→独立する美容師の年収はどうやって決まるの!? 気になる年収アップのポイントも解説。

美容師Jさんの独立してから現在の年収

Jさんは独立してから6年経過しましたが、今の年収は620万です。

6年経過しているので本来であれば2店舗目出店をしたいところですが、スタッフがなかなか定着しにくく店舗展開出来ずにいます。

とはいえ都内でも下町なので家賃が安く、その割に広い規模感の美容室なので利益が出やすい構造にしている為

1店舗運営だけでも620万の年収をキープできています。

ただこの先1店舗運営だけでTさんの年収を上げ続けてしまうと店舗展開ができなくなってしまうので、

年収620万をキープしながら店舗展開し、2店舗目でもしっかり利益が出せる状態にしたタイミングで年収を少し上げるような形が理想です。

独立した美容師の年収実例4
「顧客ゼロ、地方都市で独立したIさん」

美容師Iさんの独立理由

Iさん美容室に就職するタイミングで上京してきたのですが、都内で結婚、出産を機に地元で子育てすると決めていたので地元で顧客ゼロで独立しました。

地方ではありますが、地方の中でもある程度栄えている地方都市なので、人口はそれなりにいます。

また、流行にも敏感な方が多くいらっしゃる事もあり地元の地方都市で出店すると決めていたようです。

美容師Iさんが独立してから黒字化までの期間

Iさんは都内の美容室で勤務していたので当然顧客はゼロです。

顧客ゼロで独立した場合、当然ですが最初は新規客のみなので、黒字化するまでに時間がかります。

ですが地方都市なので家賃が安いのと、都内で勤務していた時の集客ノウハウを活かして集客した結果順調に客数が伸びていき、

顧客ゼロでも5ヶ月後に黒字化に成功しました。

その後もスタッフ増員、教育システムの構築、SNSでの発信等コツコツとやるべきことをやった結果、
独立後5年で今は3店舗運営しております。

美容師Iさんの独立してから現在の年収

独立して5年で3店舗を運営しているIさんの現在の年収は700です。

もっと年収をあげようと思えば上げられますが、今後の展開を見据えて700万に設定しているようです。

Iさんが独立して5年ほどで3店舗運営、年収700万を達成できたのは

  • 地方都市なので家賃が安い
  • 美容師としても、経営者としてもバランス良く運営できているので離職が少ない
  • 地方都市の中でブランディングに成功している
  • 経営を学ぶことに時間とお金を圧倒的に投資している

このあたりが要因です。

まとめ

今回は独立した美容師さんの年収について、4人の独立美容師さんの実例を参考にご紹介させて頂きました。

独立美容師の年収ですが、短期的視野で見た時の年収アップの重要ポイントは以下

  • 独立初期の顧客売り上げが高い事
  • 家賃が安い事
  • スタッフの離職が低い事

ここを抑えれば独立初期の段階でも年収500〜600万は狙えるかと思います。

長期的視野で見た時の年収アップで大事になる事は上記の項目にプラスして

  • 人をいかに増やせるか?
  • 店舗展開できるか?

です。

短期的に年収アップしすぎてしまうと、求人費に投資できず人を増やせないですし、

人が増えなければ店舗も増えません。

リスクを背負って独立するのであれば年収を上げたい、、

その思いは当然理解できますが、あなたの独立目的が『長期繁栄』なのであれば短期的に年収アップをしすぎずに、ある程度店舗展開できるまでは労働環境整備に投資をするべきです。

『独立した美容師さんの年収はいくら?』

の問いに対しての答えは

『人それぞれ』です。

まずはあなたの独立目的を明確にし、独立を短期的視野だけで見るのではなく、
長期繁栄できるよう年収アップを目指していきましょう。

追伸

今回お伝えした『独立した美容師の年収はいくら?実例を参考にご紹介。』に加えて

  • 失敗しない為の立地選びとは?
  • 倒産しない為の利益の方程式ってなに?
  • 独立目的別の物件選び方法
  • 本当は怖い、内装業者の選び方と裏話

このあたりの内容をどこよりも詳しくお伝えしている美容師独立講習Class1を開催しております。

失敗しない独立、長期繁栄を目指している美容師の方は、ぜひご参加くださいませ。

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