美容師の独立資金の内訳を細かく掘り下げてみよう!

美容師の独立資金はざっと1000〜1500万必要です。

ではその資金の細かい内訳はどのようになるのでしょうか?

今回は美容師の独立資金の内訳を細かく掘り下げてみましたので、ご参考になさってください。

独立資金の調達方法に関してはこちらから

物件契約関係

保証金(保証金、敷金、礼金)

美容室を出店する予定の物件と契約する際に支払うのが保証金(保証金、敷金、礼金)です。

いいエリア、いい物件であれば保証金も高くなる傾向にありますが、目安としては家賃の半年分を基準にしましょう。

例) 家賃25万の物件の場合→保証金150

仲介手数料

物件契約を交わす際は不動産屋が仲介に入ります。

その不動産屋に支払う仲介手数料は家賃1ヶ月分のケースが多いです。

例) 家賃25万(25坪)の物件の場合→仲介手数料25

前家賃

物件契約を交わした後に内装工事に入ります。

美容室を出店するまでの工事期間中の家賃が前家賃です。

当然通常通りの1ヶ月分の家賃が発生します。

ちなみに、この期間中の前家賃を無くすのがフリーレントです。

契約前にフリーレントを入れられるかの確認はしておきましょう。

物件契約関係まとめ

家賃25万(25坪)のこの物件の例だと下記のようになっています。

・保証金 150万
・仲介手数料 25万
・前家賃 25万
・物件契約関係 総額200

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保証金が高いんだね!?

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いい物件や広い物件は家賃が高いから当然保証金も高くなるんだよ。
保証金が300万以上するようなら、その物件での小規模サロンの独立は諦めたほうがいいかもね!

工事、設備関係

内装工事費

美容室を出店する物件の内装工事費です。

美容室の内装工事の坪単価は40を目安にしましょう。

例) 25坪の物件の場合→内装工事費1000

ただ契約した物件の状態によって内装工事費が高くなったり安くなったりもします。

例えばまっさらなコンクリ打ちっ放しのスケルトン物件であれば、そこまで手を加えずにお洒落な美容室を出店する事もできますし

逆に元々の残置物が多い物件は撤去代がプラスでかかるので内装工事費は高くなります。

また、ガスや水道管の太さ等建物のスペックによってはプラスの工事が必要になるケースもあるので

そのあたりはしっかり契約前に内装業者に現地調査をしてもらい

あらかじめ見積もりを依頼して内装工事代を把握しておきましょう。

もちろん居抜き物件かスケルトン物件かによっても大きく内装工事費は変わってきますので、

その辺りも踏まえた上で物件探しをする事をおすすめします。

什器

シャンプー台やセット面、セット椅子の什器です。

シャンプー台はピンキリですが、安価な物であれば20万ほどで購入可能です

使い心地としては全く問題ないので、独立資金が豊富にない方は20〜25万のシャンプー台をおすすめします。

例) シャンプー台2台→40万〜50

セット面、セット椅子もピンキリですが対面式のセット面であれば1セット面、1椅子を5〜10万程で購入する事もできます

例) 5セット面→25万〜50

器具備品

その他の細かい器具、備品は大体10万程度を見ておきましょう。

工事、設備関係まとめ

家賃25万(25坪)のこの物件の例だと下記のようになっています。

・内装工事費 1000万
・什器 65〜100万
・備品 10万
・工事、設備関係 総額 1075万〜1110万

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やっぱり内装工事費がなんといっても高いんだね!

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この内装工事費をいかに抑えるか?が独立して失敗しないためには重要なんだよ*後述*

材料関係

材料

美容室出店時の材料は50程度を目安にしましょう。

その後は技術売り上げの10%が材料%の目安です。

家電

PC、冷蔵庫、洗濯機、プリンター、電話等の家電です。

20を目安にしましょう。

材料関係まとめ

・材料 50万
・家電 20万
・材料関係 総額70

広告費

広告費の考え方は独立される方の考えや性格によって大きく異なりますが、

基本的には半年〜1年間の広告予算を決めて必ずその広告予算を使い切ってください

半年〜1年間の広告費200

独立時の集客方法のおすすめはこちらから。

運転資金

何を隠そう美容師の独立資金の中で一番重要なのがこの運転資金です。

半年間赤字が続いても倒産しないように、運転資金は最低200は確保しましょう。

広告費、運転資金まとめ

・広告費 200万
・運転資金最低200万

広告費、運転資金 総額400

まとめ

・物件契約関係 200万
・工事、設備関係 1075万
・材料関係 70万
・広告費、運転資金 400万
・総額1745

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!?!? この金額じゃ1500万あっても美容室を出店できないよ!?

どうすればいいの??

そうなんです、相場通りに出店してしまうと1500万でもオーバーしてしまうケースは多々ありますので、

まずは独立資金の優先順位を明確にしましょう

上記のリンク先に詳しく書いていますが、美容師の独立資金の優先順位は下記の通り。

①運転資金
②広告費
内装工事費

ここをまずは把握しましょう。

その上で、独立資金を調整するとしても優先順位①の運転資金と②の広告費は減額してはいけません。

③の内装工事費で調整しましょう。

内装工事費の坪単価を抑えれば抑えるほどシンプルなお店にはなりますが、
それを嫌がり内装工事費の優先順位を高くし、

運転資金、広告費を削った為に失敗してしまった美容室経営者さんは多く実在します。。

そうなりたくないはずですよね??

独立はあくまでスタートなので、まずは生き延びる事が第一優先です。

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今回の例だと、坪単価40万だと予算的に厳しいので、

内装業者さんにあらかじめ坪単価30万ほどでレイアウト、見積もりの作成依頼をしておくのがいいよ!

その上で、軌道に乗ってきたらお店をポイントでおしゃれにしていく事をお勧めします。

もちろん出店予定の物件の規模や家賃、

元々の顧客の有無、オープニングスタッフの人数等により、

独立資金の内訳は変わってきます。

そのあたりの微調整を詳しく把握したい方は

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