美容師が美容師として成功する為には単純に美容師の能力を伸ばせばよかったのですが、美容師が独立して経営者として成功する為には、様々な要素が必要になりますが、その中でも最も大切な事は『人』がついてくるかどうかです。
では『人』がついくる独立美容師と『人』がついてこない独立美容師の違いは何でしょうか?
今回はそんな内容をまとめましたので、ぜひご覧になってください。
距離感
失敗する独立美容師は距離感が下手くそ
スタッフと信頼関係を築こうと良かれと思って距離を縮めてくるんだけど、それが逆に鬱陶しいオーナーや先輩達っていませんでしたか?
よくしてくれるのはありがたいんだけど、あくまで仕事上の付き合いなので
あんまり距離感縮められると鬱陶しくなるのがスタッフの心理です。
・頻繁に食事に誘う
・業務以外のLINEのやりとりが多い
・プライベートな内容に干渉する
・休みの日に会おうとする
上記の項目は特に気をつけてください。
よっぽど信頼関係が築けてなければあなたが良かれと思ってやっている行為が相手からすると不快な行為にしかならない可能性があります。
このようにスタッフとの距離感を急激に縮めようとすると失敗します。
かといってスタッフとが業務上のやりとりだけになってしまうのもよくないので、スタッフとの距離感はバランスが大切です。
成功する独立美容師は距離感が絶妙
逆に成功する独立美容師はスタッフとの距離感が絶妙なバランスです。
・目指すべき方向性を明確に示してくれる
・指示が明確
・スタッフの意見や考えにまずは共感してくれて、その上で別の視点からのアドバイスをくれる
・プライベートを尊重してくれる
・必要な時、必要なタイミングで声をかけてくれる
上記のように、あくまで仕事上のパートナーとして尊重し、その上で適度な距離感で1人の人間として接してくれるオーナーや先輩がいたらどうでしょうか?
働き方やすいですよね。
人それぞれ育ってきた文化や受けてきた教育は違うので、急激にスタッフとの距離感を縮めすぎると失敗しがちですが、
だからといって業務上伝えなければいけない事はきちんと伝える必要があります。
そのあたりの距離感がうまく保てる独立美容師は成功するケースが非常に多いので、上記の例を参考に適度なバランスを目指しましょう。
個人攻撃
失敗する独立美容師は問題が起きるとシステムに目がいかず、個人の問題にする
例えばあるスタッフがお店の備品を壊したとします。
失敗する独立美容師の思考は
『あの子は落ち着きがないからよく物を壊すんだよな、、次壊したら弁償してもらうよう伝えなきゃダメだな』
と、このように人の問題として処理します。
もちろん間違ってはいないのですが、これだと人がついてこず、独立失敗してしまいます。
成功する独立美容師は問題が起きても個人攻撃せず、まずはシステムに目を向ける
では成功する独立美容師は同じような問題が起きた時にどのような思考になるのでしょうか?
『またあの子が物を壊したのか。
確かに本人の不注意もあるけど、そもそもあそこに物を置いておくよう指示した管理側(自分)の責任じゃないだろうか?
あの子に注意する前にまずは店内の物の置き場所を徹底的に見直す必要があるな』
と、このようにまずはシステムの改善に目を向けます。
このような考え方ができると、スタッフに対して負の感情を抱かなくなるのでお互いノーストレスで運営できるという利点があります。
また、同じようなスタッフが入ってきたとしても同じミスが起きづらくなります。
そうする事でお店にいい文化が生まれるので、そのお店は繁栄していきます。
教育者
失敗する独立美容師はスタッフに対して雇用主ではなく教育者として接する
『けどそれって甘やかしじゃない?
システムの問題もあるだろうけどスタッフ本人の問題もあるんだからしっかり伝えなきゃその子が育たないよ。』
と、こんな意見もよく出ますがこういったスタッフを教育しようとする独立美容師は失敗します。
おそらく多くの美容師さんが
『それの何がいけないの??』
と思ったかもしれませんが、独立美容師は教育者になる必要はありません。
そもそも信頼関係もろくにできていない、
あくまで一雇用主と一雇用者の関係性の段階で教育がうまくいく確率はどれくらいあるでしょうか?
もし仮に以前働いていた職場でそのような教育をして人がついてきたとしても、それはそのお店の文化や考え方が浸透しているからこそ可能だった訳で、
独立美容師がそこを理解せず今までの感覚のままスタッフを教育してしまうと必ず失敗します。
ここは成功する為の超重要ポイントです。
成功する独立美容師はスタッフに対して教育者ではなく雇用主として接する
では成功する独立美容師はどのような思考になるべきでしょうか?
一番大切な事は失敗させない環境づくりを目指す事です。
物をよく壊すスタッフがいるなら、物が壊れないような配置をしてあげたらいい
カラーの塗布が遅いスタッフがいるなら、
遅い原因をまずは自分が分析し、
その子の今のレベルに合った適切な指示を出して成功に導いてあげればいい
電話対応が苦手なスタッフがいるなら、
どんな子でも電話対応できるようなマニュアルを用意してあげたらいい
と、このような思考が必要です。
『何でそんな事しなければいけないの?』
と思った方もいると思いますが、
なんでかと言うとそれは、あなたのお店が繁栄する為には『人』が必要不可欠だからです。
美容室が20万件以上ある今、雇用主であるあなたの元でスタッフが働くメリットって何かありますか?
おそらく、
・家から近い
・新しくて雰囲気が良かったから
・なんとなく
大体こんな感じですよ。
スタッフがあなたのお店を選ぶ理由が上記のようなふわっとしたものであれば、多くのスタッフは厳しい教育なんて望んでません。
むしろ少しでも嫌なことがあれば、別にあなたのお店でずっと働かなくてもいいのです。
かといってなんでもありにしてしまうとお店の運営に支障が出ます。
なので雇用主であるあなたは、雇用者であるスタッフに注意、教育しなくてもいいような失敗しない土台をまずは作る必要があります。
その土台の上でスタッフが成功体験を積み重ねていくことでそこで初めて『信頼』が生まれます。
それも『教育』なんです。
雇用主であるあなたが以前と同じ教育をしてスタッフに対して教育者になってはいけません。
まずは雇用主と雇用者であるという関係性を理解し、
限りなく失敗が少ない環境づくりに邁進し、
結果的にそれが教育となるよう運営していきましょう。
向き合う
失敗する独立美容師は今いるスタッフと向き合わない
よく
『うちのスタッフはやる気がない、、』
などと漏らすオーナーさんがいますが、本当にそうでしょうか?
仮に結果が出せていなかったとしても、そのスタッフなりの頑張りはありませんか?
スタッフを様々な角度から見ず、一部の結果だけを見てダメなレッテルを貼ってしまう独立美容師は失敗します。
成功する独立美容師は今いるスタッフと向き合い、今のメンバーでMAX生産性を目指す
逆に成功する独立美容師は、今いるスタッフときちんと向き合い
長所を伸ばし、短所をサポートし結果を出させます。
ない物ねだりをするのではなく、今いるメンバーでMAXの結果を出すよう動いているので結果が出ます。
結果が出るからスタッフがついてきます。
そのいい流れで新しいスタッフを迎え入れるので、どんどんスタッフを巻き込んでいきます。
結果的にお店が繁栄していきます。
このように、成功する独立美容師は今いるメンバーでMAX生産性を出そうとしているのです。
まとめ
独立して成功する為には様々な要素が必要ですが、美容室は人産業。
やはり『人』がいてくれなければ成功はしません。
ただでさえ人口が減り美容師のなり手も減っている今の時代において
人がついてくるかついてこないかは独立成功と失敗の分かれ目です。
雇用主として伝えるべき事はきちんと伝えつつも、スタッフを1人の人間として尊重し
うまく成功に導いてあげる事が結果的にお店の繁栄にも繋がっていきます。
多くの経営者が悩む一番のポイントは『人』です。
逆に言えば『人』の問題を解決できる器になれれば成功へグッと近づくので
一つ一つの問題に真摯に向き合い成長していきましょう。
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