雇われ美容師の時は自分一人の業績を上げればよかったのですが、独立して成功する為にはサロン全体の業績を上げなければなりません。このサロンマネジメントが出来なければ店舗展開はおろか、1店舗を運営していくことも困難となります。
そんな独立美容師の成功にとても大切な要素のサロンマネジメントについて今回はまとめてみましたので、ぜひご参考になさってください。
サロンマネジメントって何?
サロンマネジメントとは
『サロン内で日々起こる様々な問題を解決しながら目標を達成する事』
ですが、最も大切な事は
『問題解決が目的になってはいけない』
ということ。
問題は解決できた方がもちろんいいですが、極論解決できなくても構いません。
(サロン内で起こる問題のほとんどは人の問題なので、簡単には解決できません。)
それより何より大切な事は
『目標を達成させる事』です。
まずはここをしっかり把握しましょう。
目標
失敗する独立美容師の目標
失敗する独立美容師に多いのが、ふわっとした目標を掲げてしまう事です。
『雇われ時のサロンは人間関係が劣悪だったから、スタッフ全員仲のいいサロンづくりにしたい!』
一見良さそうに見える目標ですが、これは失敗するパターンです。
育ってきた文化や環境が違うスタッフ全員が仲良くなるのはまずあり得ません。
(運次第)
働くスタッフ達も、スタッフ同士仲のいいお店であれば理想でしょうが、そこで働く理由の第一優先事項ではありません。
また、スタッフ同士仲良くしているかどうかは見る人によって判断が異なります。
このようなあやふやな目標を掲げる独立美容師はサロンマネジメントに失敗します。
成功する独立美容師の目標
逆に成功する独立美容師は目標が明確です。
一番明確な目標はやはり数字です。
『今いるスタッフで何月にいくら売り上げよう!
その目標達成から逆算すると今足りない点は〇〇と〇〇なので、まずはそこを徹底的に改善していこう!』
と、このように目標設定とその目標を達成する為にやらなければいけない事を明確に示します。
数字と聞くと嫌がる方も中にはいるかもしれませんが、それは過去に数字ノルマの圧力をかけられた経験があるからではないでしょうか?
もちろん伝え方を間違えてしまえばそれがサロンマネジメント失敗の原因にもなりかねないですが、本来数字は中立かつ明確な指標です。
あやふやな目標を立ててあやふやな行動指針を示すよりも
明確な目標を立て、明確な行動指針を示しやる事とやらない事を明確にしましょう。
明確な目標と行動指針を示す独立美容師は成功します。
ルール
失敗する独立美容師はルールを優先させる
サロン内で起きるほとんどの問題は人の問題です。
よくあるのが
『あのスタッフはいつもルールを守らない。
最低限のルールさえ守れないスタッフとはやっていけない』
これ、ありがちですよね?
もちろん気持ちはわかります。
マネジメント層からすれば和を乱さず決められたルールを守って働いてくれるのが一番楽ですからね。。
ただそんな楽な事はサロンマネジメントをしていく上で一生有り得ません。
運良くそんなスタッフが集まってもそれが一生続くわけでないのです。
じゃあルールが意味ないのか?といったらそんな事はありません。
ルールは必要ですが、そのルールをみんなが同じように理解し同じように実行する事は無いのです。
なので、ルールを優先させる事でそこから外れたスタッフは離職していきます。
人がいなければ人産業である美容業は成り立ちません。
よってルールを優先させる独立美容師は失敗します。
成功する独立美容師は信頼関係を優先させる
もちろん雇用したスタッフ全員が和を乱さずルールを守ってくれるのが一番理想です。
ですが、人口が減り美容師の成り手も減ってきている売り手市場の現代においてそこを期待していてはいつまでもお店は発展しません。
逆に言えば、どんなスタッフが入ってきてもきちんとサロンマネジメントできれば成功するということです。
ではどんな子が入ってきてもサロンマネジメント出来る様になる為には何が必要なのか?
それは信頼関係の構築から着手することです。
『そんな面倒な事やる必要ある?』
と思う人もいるかもしれませんが、信頼関係の構築から入った方が結果的にマネジメントコストは下がります。
『このスタッフの信頼を勝ち取る為には、どんな距離感でどのような接し方をすればいいのだろうか?』
打算的かもしれませんが、スタッフにとってデメリットはありませんし、結果的に自分のことを信頼してくれたら後は楽です。
最初は守らなかったルールも、信頼を寄せているあなたの言う言葉には歩み寄ってくれるはずです。
成功する独立美容師はこのようにルールから入らず信頼関係の構築から入ります。
そうする事で、結果的に人が集まり長期繁栄して成功します。
教育
失敗する独立美容師は教育を優先させる
美容業において教育はとても大切ですが、教育を優先すると失敗します。
よく
『どこにいっても恥ずかしくない美容師に育てる!』
というワードを目にしますが、スタッフが辞める前提で教育をしているのであればそれはボランティアです。
否定はしませんが、美容室を経営する上で時間と資金は有限なので、営利企業としては正しくありません。
辞める前提の教育をするのではなく、経営者としては自社で成功体験を出させる事で結果的に環境が良くなり長期雇用に繋がる
そんなサイクルを目指さなければいけません。
そしてそれはスタッフにとってもいい事なのです。
教育を優先させる独立美容師は失敗します。
成功する独立美容師は成功体験を優先させる
成功する独立美容師は教育よりも成功体験を優先します。
『お客様に必要とされる美容師』という美容師にとっての成功体験から逆算し、成功する為の土台づくりから入ります。
その結果、成功体験を重ねたスタッフは教育しなくても勝手に成長していきます。
そして成功体験を重ね、環境が良くなる事で店に愛着心が湧きます。
そうすると、それを後輩に伝えていきます。
と、このようなサイクルができれば店は繁栄していきます。
もちろん教育は大切ですが、何より大切な事は成功体験を積ませる事です。
そうする事で結果的に教育コストが下がります。
成功する独立美容師はまず成功体験を優先させます。
まとめ
独立して成功する為にはサロン全体の業績を上げなければならず、その上で必ずサロンマネジメントが必要です。
このサロンマネジメントが出来るかどうかが独立美容師の成功と失敗の分かれ目といっても過言ではありません。
独立して成功する上では、あなたが売れっ子美容師だったとかそういう事よりも
サロンマネジメントが出来るかどうかが圧倒的に大事になっていきます。
売れっ子美容師だったら独立して成功するものだと思っていたよ!
そう考えている人も多いけど、実際はそんな事ないんだよ!
美容師としての能力はあって当たり前、その上でサロンマネジメント出来るかどうかが重要だね!
もちろん円滑にサロンマネジメントをする上ではある程度の仕組みも大切になるので
そういった内容は美容師独立講習Class1にてお伝えしておりますので気軽にご参加ください。
ぜひ今回の記事を参考にし、ご自身の業績よりも、サロンマネジメントでサロン全体の業績を上げられるようにしていってください。
それさえ出来ればあなたの独立は成功します。
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