【よくある相談】美容師の独立『融資準備編』

美容室の開業を目指すと必ず通る道があります。それが『融資』です。
しかし、初めての融資では分からない事だらけだと思います。
私も相談を受ける内容で一番多いのがこの『融資』です。

具体的には「どのくらい必要なのか」「どこから受けるべきか」「自分はどれくらい借りれるのか」こういった相談が多いです。

今回はそのなかでも失敗例と併せて流れを解説します。

失敗も知ることでそれらを回避しできるだけスムーズな融資を実現しましょう。

 

融資失敗例1【過去に支払い延滞履歴があった】

美容師 融資

よく聞く話かと思いますがまずチェックしておきたいのが「信用情報の確認」です。

こちらを怠ってしまうと全ての準備が水の泡になります。特にありがちなのが携帯電話の支払いなどのちょっとした支払いミスです。意外と小さいミスがあり引っかかってしまう事があるので、「自分は大丈夫」と思わず一度確認してみることをお勧めいたします。

こちらから調べられます

5年〜10年は記録が残ります。信用情報をリセットする方法もあるので独立する前にしっかり確認しておきましょう。

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うっかりミスは誰にでもあるもの、リセットもできないわけじゃないので諦めずにまずは確認を。

融資失敗例2【必要書類の不備】

美容師 融資 失敗申請には様々な書類が必要です。なかなか一回で通らないものもあります。手間が多くてそれだけでもモチベーションが下がる方もいるくらいです。事前にそのリスクを減らしておきましょう。

融資時に意外と忘れやすい書類『美容師免許』

これは意外と盲点です。実際に私も失くした事があります。美容室に就職する時に提出を求められたり、自宅に保管したりの繰り返しでどこにあるか分からなくなりました。
紛失しても再発行は可能なのでそれ自体は問題はないのですが、手続きから手元に届くまで2週間前後かかります。2週間というのは独立のスケジュールにとって大切な時間です。
2週間あると狙っていた物件が取られてしまうケースもあります。必ず事前に確認しましょう。

融資時に盲点になりやすい住所変更登録

提出書類には印鑑証明書が必要になるケースがあります。
これは引越した人は必ず早めに済ませましょう。現住所と申し込み書類の住所が違うと認められません。

融資失敗例3【融資額の設定ミス】

融資 失敗

融資の際「なるべく借金したくない」という気持ちで融資額を少なく見積もる方もいます。
ですがそれは違います。
借金というイメージが先行しますが借りられるタイミングで借りておかないと、その後都合の良いタイミングで借りられるとは限りません。融資額はできるだけ多く借りましょう。理想としては「半年間赤字が続いても運営できるくらいの運転資金」が借りられると良いです。

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できるだけ多く借りるノウハウはあります。気になる方はご相談ください!

融資を受けるまでの流れは?

融資 失敗

融資を受けるまでの一例を解説します。

上記までの基本的な失敗がないか確認したら、そのあと融資までは下記のような流れになります。

  1. 美容室を開業する地域を管轄する支店へ問い合わせる
  2. 必要書類の提出
  3. 担当者と面談
  4. 現地調査などの審査期間
  5. 融資決定
  6. 契約書返送、着金

その際必要な書類はこちらです。

  1. 借入申込書
  2. 創業計画書
  3. 通帳
  4. 運転免許証
  5. 支払い明細書
  6. 不動産の賃貸借契約書
  7. 営業許可や資格免許

こちらが主な流れと必要なもののまとめです。

融資の面談時に聞かれることは?

融資 失敗

ここでは美容室開業の融資面談で審査担当者は「どのようなことを聞きたいのか」または「何を聞かれるのか」を紹介します。

融資後きちんと返済できるか知りたい。

融資を行う側が最も知りたいのは以下の2点です。

  • 債務者へ融資を行った後、延滞せずに返済してくれるか。
  • 創業計画書の内容は無理のないものか
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貨したが側がもっとも避けたいのは滞納だ

審査担当者は面談で、あなたが信頼できる人間なのかを知りたがっています。
それと同様に創業計画書の内容も重要です。無理のない計画にしないと返済に無理が出るため、滞納や利益が出ないなど様々な不利益が出ます。ですが、早めに返済したい気持ちや弱気すぎる返済計画だと審査がうまくいかない事もあります。
融資用と実際の計画書2パターン作れるくらいの知識があると失敗は少なくなるかもしれません。

融資用に提出した計画書について質問されます。

面談自体が計画書の内容に沿って進むことが一般的です。
よくある質問は以下のようなものです。
・創業の同期
ここは曖昧にせず具体的な理由をしっかり答えられるようにしておきましょう。
・経営者のキャリア
これまでのキャリアや経験を聞かれます。それらを活かしてどのような美容室を
開業したいのかを具体的にしておきましょう。
・取り扱い商品・サービス
開業してからどのようなサービスを提供するのか、創業計画の内容に沿った説明ができるようにしましょう。将来性が大切です。
・信用情報
これはあえて聞いてきたりします。全て照会されるので絶対に嘘はやめましょう。嘘がバレた時点でうまくいかなくなります。
それと滞納などがあると審査は厳しくなるでしょう。
・注目するべき項目『事業の見通し』『必要な資金と調達方法』
数字の漏れは内容にし、数字の根拠まで説明できるようにしましょう。
コツとしては何度も見返すことです。

こちらでも詳しく解説しています。

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融資を通りやすくするポイント【まとめ】

融資 ポイント

開業前に日々できることとしては以下のようなものがあります。

  • 勤務実績を積み重ねる
  • 延滞せずに支払う
  • 自己資金を貯めておく

・勤務実績を積み重ねる

堅いイメージがある金融機関ですが、数字ばかりでなく本人の資質のようなことも聞かれます。
特にキャリアは必ず聞かれるので「技術が優れている」などではなく、ポジションなどのキャリアは積んでおきましょう。
できれば管理職には就いておくと印象は良いと思います。

・延滞しない

必ず個人の信用情報は確認されます。一つ挙げるとしたら「日本金融政策公庫」は政府が出資しているので、税金や公共料金の滞納があれば審査は厳しくなるでしょう。
またそれ以外にも先述したようにローンや借り入れの滞納、債務整理の履歴など信用情報に問題がある場合も融資は受けられない可能性は高くなります。

・自己資金を貯めておく

新しい制度には融資額の10分の1以上の自己資金を条件にしている制度もあります。
他にも一般的には『自己資金のおよそ3倍』までが限度というおおよその見方もあります。
計画的に貯められることも評価になります。

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