美容師が独立する上で必ず知っておかなきゃいけない「損益分岐点」について

どうも、あいのあです。雇われ美容師の時は売り上げを上げる事が求められていましたが独立して美容室経営者になるのであれば売り上げはもちろん、それよりも大切になるのが利益です。この利益を出す上で大切な事は損益分岐点を把握する事。

今回は、そんな損益分岐点について、ご紹介させて頂きます。

ぜひご参考になさってください。

損益分岐点って?

損益分岐点を理解する前に、

美容室の利益と経費をまずは把握しましょう。

利益

まず利益とは?という事ですが

利益はとっても簡単に言うと

売り上げー経費→利益

です。

この利益が出る事を 黒字と呼び

利益が出ない事を 赤字と呼びます。

美容室の経費って?

利益とは

売り上げー経費

と言う事はなんとなく分かったと思いますが

じゃあ美容室の売り上げって何があるでしょう?

それは分かりますよね?

・技術売り上げ
・店販売り上げ

です。

では美容室の経費はどんなものがあるでしょう?

・家賃
・人件費
・水道光熱費
・材料費
・通信費
etc

ざっくりいうとこのあたりが経費になります。

経費についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください→

知っておくとメンタルが楽になる!?美容室経営の経費と失敗しない為の安定経費バランスについて。

 

 

損益分岐点

黒字とは利益が出ること、と言いましたが

どういう事かと言うと

売り上げが経費よりも上回っている事です。

赤字とは利益が出ない事と言いましたが

どういう事かというと

売り上げよりも経費が上回っている事です。

損益分岐点を簡単に言うと

この黒字か赤字かの境目となる売り上げの事を言います。

・経費が75万かかる美容室の損益分岐点は75万です。
・この美容室で売り上げが75万以上あればその月は黒字です。
・この美容室で売り上げが75万以下であればその月は赤字です。

・経費が100万かかる美容室の損益分岐点は100万です。
・この美容室で売り上げが100万以上あればその月は黒字です。
・この美容室で売り上げが100万以下であればその月は赤字です。

美容師の独立で理想の損益分岐点は?

では美容室の損益分岐点の理想値はどれくらいでしょうか?

損益分岐点には家賃が深く関係してくる

損益分岐点が低ければ低いほど利益が出やすくなるので、

当然低い方がいいのですが

あなたのお店の損益分岐点を把握する上では、

あなたのお店の家賃がどれくらいかが深く関係してきます。

家賃以外の経費は小規模サロンでの独立であればそこまで大きく変わりませんので

家賃によって損益分岐点が決まるといっても過言ではありません。

仮に家賃以外の経費が毎月40万かかる美容室の場合、

家賃によって損益分岐点はどれくらい変わってくるでしょう??

家賃40万の美容室

家賃40万その他経費が40万であれば

この美容室の 損益分岐点は80万です。

80万売り上げてトントンなので、

もしオーナーであるあなたが30万のお給料を取りたいのであれば

110万売り上げを上げる必要があります。

家賃20万の美容室

家賃20万その他経費が40万であれば

この美容室の 損益分岐点は60万です。

60万売り上げてトントンなので、

もしオーナーであるあなたが30万のお給料を取りたいのであれば

90万売り上げを上げる必要があります。

もし110万売り上げが上がれば、

オーナーであるあなたが50万のお給料を取ることも可能です。

損益分岐点の理想値の結論

このように考えると損益分岐点の理想値は

低ければ低い方がいい

という事が分かります。

とはいえ、損益分岐点を低くする事だけを考えて

バランスを考えずにとにかく家賃が安ければなんでもいい、と考えて物件を探してはいけません。

あなたの独立目的に合った物件である事が大前提なので

その上で家賃の安い物件を探す事が

利益が出やすく、なおかつ長期繁栄に繋がる美容室の独立に繋がります。

人気エリアの損益分岐点は?

ここまでで損益分岐点は低い方が利益が出やすい

という事は分かったと思いますが、

では青山や銀座といった超一等地に美容室を出店すると損益分岐点はどうなるでしょうか?

青山

探せば家賃の安い物件もありますが、大抵

坪単価2万以上はしてしまうエリアので

小規模独立をするにしても 家賃は35〜40万ほどかかってしまいます。

そうなると 損益分岐点は75〜80万ほどと高めの設定になり

当然ですが利益が出にくくなります。

銀座

こちらも青山と同じか、それ以上の坪単価が予想されます。

坪単価2.5万で小規模独立をするとしても
家賃は50万ほどかかってしまうので

損益分岐点は90万となり、利益は更に出にくくなります。

まとめ

独立して利益を出す為には、

損益分岐点がとても重要な指標になる事はお分かり頂けたでしょうか?

その上で、 損益分岐点が低く利益が出やすい出店ができるかどうか

長期繁栄の鍵になります。

言いにくいですが、あなたの美容師としての腕よりも

こっちの方が重要です。。

「美容室を出店するなら絶対銀座がいい!」

「青山でずっと働いていたから青山でしか美容室は出したくない!」

このような考えをもつ美容師さんは割と多いかと思います。

その考えは全く悪い訳ではありませんが、

利益が出せなければあなたの大切なお店は倒産してしまいます。

出したいエリアで何も考えずに出そうとするのではなく

あなたが美容室を出そうとしているエリアだと

損益分岐点がどれくらいになるのか?

まずはここをしっかり把握してから独立を進めましょう。

一人で考えて悶々としているようであれば、

美容師独立講習Class1までお越しください。

あなたの「失敗しない」独立のお手伝いをさせて頂きます。

Posted by あいのあ

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