『独立』
美容師を続けていると必ず考える事だと思います
けど、実際独立するとなると経験がない分不安も
大きいですよね。
そこで今回は重要な『お金』について
オーナーの年収ペースで解説していきます。
独立を考える時はどんな時なのでしょうか。
こちらに日本政策金融公庫研究所が行った
一つの調査があります。
全業種対象ではありますが、
開業動機のTOP3は以下のとおりでした。
同じ気持ちの方も多いのではないでしょうか?
さらに他業種も含めた調査ですが、
開業する前、開業してから苦労した事はなにか?
の調査もあります。
同じ悩みを抱えている方は多いですね。
これらは私達が関わっているオーナーさん達からもよく聞く話題です。
こちらの調査は幅広い業種を対象にしていますが
美容室を経営していくのにもたくさんのお金が必要です。
オーナー業は現場の技術やサービスだけではないのでお金の知識も手に入れておく事が成功の鍵となります。
独立前に知っておくべきお金のこと
美容師の平均的な年収
まずはこちらから。
厚生労働省が公表している調査によると
理、美容師の平均月収は【26万9,400円】
平均年収は【329万8,300円】です。
独立した際はこの平均値の給与よりは
高い事が望ましいですよね。
*年収に関して以前まとめた記事も参考にどうぞ
独立する為にかかる費用
平均的な年収は分かりましたが、
これから独立するにあたりいくら必要なのかも
見ていきましょう。
結論から言いますと、
【1,000〜2,000万円】です。
店舗の広さや、場所、設備でも変わりますが
私達がコンサルしてきたなかでは【1,500万円】
くらいが多いように感じます
それでは開業費の内訳を説明いたします。
あくまでの『相場』での解説になります。
1、物件取得費用
多くの方が賃貸で開業を目指すと思いますが、
自宅サロンの場合はこのお金がかかりません。
2、内装工事費
*適正価格で工事してくれる内装業者と出会えるかも大きく影響してきます
3、美容機器、備品等
4、材料費
*規模やサービスにもよりますがスタート時は20万円〜50万円くらいかかります。
5、広告宣伝費
*安く見積もっても10万円程は見ておいたほうが良いです。
6、運転資金
*少なくとも半年分(6ヶ月分)の運転資金は確保しておいたほうが良いです。
特に今は電子決済が多いので入金までにタイムラグがあります。
これは経営した事ある方は分かると思いますが売上が上がっていてもキャッシュが減っていく現象が起きます。
美容室でも他業種でも黒字倒産は起きています。現金がなくなってしまうとゲームオーバーなので運転資金を確保した設計をする事をオススメします。
*こちらの記事も参考にどうぞ。
独立後の年収はこう変える
これらの費用をおさえて独立後に年収を上げるには資金計画が大切です。
しっかりとした計画を立てれば年収は上がっていきます。
計画を立てる為にも売上に対しての比率を解説いたします。
経営に関わる経費と割合
前提として規模によって経費割合は変わります。
一般的には
・オーナーの収入の目安は20%が目安です。
・一人美容室の場合は55%が目安です。
融資などを受けている場合
オーナーの取り分から融資を返済するので
取り分は減ります。
おおよそではありますがこの範囲内に必ず収まるように設計する事をオススメします。
さらに節約できるところはありますが、増えていいところはありません。
毎月の収支が苦しい場合どこかの数字に異常が出るはずですので、当てはめてこれより高いところに対策をしていけば安定してくると思います。
独立後の年収シュミレーション
余談ですが、
によると
東京都の美容師は77,913人
東京都の人口は12,552,000人
単純計算で1人の美容師に161人のお客様
平均2ヶ月周期で考えるとひと月に80人ほどしか
来ない計算になります。
いかに競争が激しいか分かりますね。
美容室数は24,713件なので
1美容室あたり507人
1人から2人で営業している小規模サロンであればきちんと集客していけば問題なくお客様は来てくれます。
ただ、激しい競争の中にいるという事は常に意識しておく必要があります。
では、経験値をもとに現実的な数値でシュミレーションします。
自分にお客様がいない0ベースで考えます。
平均客単価は同調査より、お客様1人あたりの平均料金は「5,681円」となっているため。「一日の来客数」は調査により平均値をとっています。
なんの施策もなしに平均すると1日4人は妥当な数値と思います。
週1休みで働いても【年収384万円】
何も施策がないとこのくらいになると思います。
雇われている美容師さんの平均が【年収330万円】
なのでもう少し上を目指したいですね。
もっと年収を増やしたい時はいろいろ方法はありますが、シンプルなやり方は
客数を増やすか単価を上げるかです
これですと週休2日休んでも580万円です。
おそらく年収が上がってきたと実生活でも感じ始めるのではと思います。
単価を上げる事には他にもメリットがあります。
客数を追うと後に壁にぶつかります。
間違いなくオススメなのは単価を上げる仕組みを作ることです。
最後に
少しは参考になれたでしょうか。独立には大変な事もありますが状況を理解し、きちんとした対策が立てられれば怖い問題は少ないです。
今回の内容に繋がる別記事があるんですが、そこで簡単に動画で説明をしています。
単価を上げるメリットやサロンワークの一日の使い方など分かりやすい内容になってますのであわせてご利用下さい。
*動画はこちらから
*年収シュミレーションに役立つ
別パターンを深掘りしているコラムはこちら
参考にどうぞ
お問い合わせはこちらから
サルドクセミナー 開催情報
11月6日 時点
開催場所
東京都港区青山
遠方の方はzoomでの参加も可能です
参加費用
美容師独立講習Class1
講習費¥3000
開催時間 13:00~15:00